すべり抵抗性 グルービング施工によるすべり抵抗性 グルービング施工をすることで、施工後の溝へのタイヤの食い込み作用によりすべり抵抗が確保されます。急なカーブや高速車線、雨天時の路面に於けるスリップ事故などに有効に作用します。また特にすべり抵抗性が確保できるのは薄雪状態の路面で、下図のテスト結果のように一般路面に対し約2.8倍もあることがわかりました。 温度上昇効果 寒冷地域の路面凍結抑制とスリップ防止対策 一般の路面に比べ、グルービング施工した路面では路面温度の上昇が高く、寒冷地での凍結防止効果、積雪防止効果が得られます。特に日照時間帯での路面温度の上昇が高くなり、融雪効果を得ることができます。 また、路面の凍結が予想される箇所で、防止策として一般的なのが塩化カルシウム等の薬剤散布です。グルービング施工後の路面では、車両通過時も薬剤の一部が溝に残留するため、融雪効果をより長く保つことが可能です。また、路面上の水が凍って生ずるブラックアイスなどの発生を抑制するには、タイヤのトレッドパターンによる摩擦しか頼る方法がありませんが、グルービング施工の路面では地表の表面積を新たに増やし、雪解けを促進させることができます。 走行音の吸収 グルービング施工がされた道路において、 グルービング溝が走行中のタイヤと路面の摩擦音を吸収し、騒音被害を緩和します。 粉塵の再利用 廃材としての粉塵を代替え品として使用 乾式グルービング工法で施工することで、施工中に出る粉塵だけを集めることができます。その粉塵をアスファルトコンクリート用フィラーの代替え品として使用することができます。 マーシャル試験結果により、従来の石粉の代替え品として、基層または中層路面に問題なく使用できるという結果が得られました。乾式グルービング工法では、廃材として出た粉塵を再利用できますので、施工後の廃材処理コスト等の軽減ができます。資源再利用の観点からも環境に配慮がなされたグルービング工法と言えます。